「学問のすゝめ」初編を読む

福沢諭吉 学問のすすめ

 動画を見て、この書籍の初編だけ読んでみました。本書の冒頭の有名な文言について、平等を歌っているように聞こえますが、1万円札の肖像画になっている人物です。平等と言いながら、お金の象徴になっているのは、違和感ありまくりです。

 

 この有名な文言の、真の意味はざっくり「人間は平等と言われているけど、実際は違う。その違いは何かといえば、学んでいるか否かの違いだ。実学を学べ。学問を勧める。」でした。

 

 なるほどと、納得できました。1万円札の肖像画となっていることも、腑に落ちます。

 「平等」を謳いたい人が、この文言を引き合いに出すことがありますが、元々のメッセージからいうと逆ですし、「学べ」と言っている本書を読まずに(学ばずに)謳うという、滑稽な構図になっている気がしました。だから、この文言を使って「平等」を謳う人が、不平等から抜け出せないとしても、本書の意味としては、辻褄は合います。

 

 ところで、この勘違いされている文言の件は、慶応出身者は常識なのでしょうか?