M1プロセッサのメモリバンド幅(帯域幅)は凄いことかもしれない

M1 MaxとM1 Proが発表され、興味津々です。

この記事では、驚異的なメモリバンド幅についての比較をします。

M1 Maxの帯域幅は400GB/sで、一般的なインテルCPUの8倍。また、GPUのメモリとしても、NVidiaのミドル〜ハイエンドに匹敵し、ゲームやAIなど、特定の分野では、驚異的な性能向上が期待できるかもしれません。

 

Apple CPU
M1 Max    400 GB/s
M1 Pro    200 GB/s
M1    68 GB/s

インテルCPU
Core i9-11900K    50 GB/s
Xeon Gold5315Y    183 GB/s

NVidia
RTX3090    936 GB/s
RTX3080    760 GB/s
RTX3070    448 GB/s
Tesla V100    900GB/s

Sony
PS5    448 GB/s
PS4    176 GB/s
PS4pro    218 GB/s
PS3    25.6 GB/s
PS2    48 GB/s

メモリバンド幅で変わること

 まずゲーム。劇的に変わる。例えば、intel内臓GPU使ってると、メモリ1枚挿と2枚挿とで、バンド幅が倍になるため、性能が1.8倍ぐらい違う。
 それから、GPGPUでやるような科学計算とか、機械学習。一概には言えないが、計算速度の違いは、メモリバンド幅でおおよそ決まる。AI系の開発環境が最適化されれば、影響は大きいかもしれない。

 

ユニファイドメモリ

 CPUとGPUでメモリを共有する構成のこと。用途的にGPUはメモリ速度の影響が大きく、CPUは影響がそれほどない。このため、高性能なGPUほど、広帯域のメモリが使われる。M1(Max,Pro)の登場によって、パソコン分野において、与える影響は大きいかもしれない。

 初代か360か忘れたが、XBOXがこのメモリ構成を取り入れたことが記憶に残っている。プログラミング環境として、これが簡単に手に入るのは、かなり面白いことだと思う。

 

こんな人は興味ありそう

 AI系(機械学習系)を扱う研究者。これまで、デスクトップPCでやっていた計算がMac Book Proで実用的な速度で計算できるようになるかもしれない。
 ゲーム開発者。これまでMacWindowsに比べて、対応するゲームがとても少なかったが、状況が一変する可能性がある。ノートで重めのゲームが動くのであれば、対応ゲームが増え、ゲーム消費者側も増える。