PS Vita箱

http://www.jp.playstation.com/scej/title/hako/
CEDECで展示していたので感想。
ゲーム自体は事前に知っていたが、実際にはやってみたことはなかった。Vitaもってないし。やるまでは、そこまで斬新ではないけどシンプルで面白そうと思っていたけど、対象が箱だけなので、かなりギミックを思いつかないとつらいかなという感じだった。
やってみての感想は、まぁそこそこ、新しい刺激を受けることができて面白かったけど、最大の弱点というか違和感を感じた。

まず、箱を側面や背面から調べるときに、自分が回らなきゃいけないってこと。これは、ARシートを回せばいいのかもしれないけど、いずれにせよ、意外と面倒だ。
もし、目の前に本物の箱があったなら、人間はどうするか。自分であれば、まず、箱を手にとって、くるくる回して、全体を見回すね。側面や裏面を観察するために、自分が動くってことはない。観察対象を回す。
しかし、「箱」の場合は違う(と思う)。横を見たかったら、横に回るし。正面から見たかったら、正面にVitaを持ってくる。これがかなりストレスなのだ。
なんでかって、ARシートは、たいてい机の上に置いてある。それを見るために、少し上から、斜めに覗き込む。そして、真横から見たいと思ったら、かがむか、片膝でもつくことになる。パズルゲームするのに、できれば体は動かしたくない。頭脳を動かしたい。
というわけで、興味よりも、違和感を強く覚えるゲームだった。
とともに、ゲームって、液晶画面の中にとらわれすぎかなとも思った。
アート系ならば、リアルな箱に、プロジェクションマッピングで解決すると思う。
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セッションでは、実写となじませるための影のつけ方(台形型の板ポリを下にすこし押し出してあげる。GIも試したが、効果的ではなかった)とか、ARシートの最適化(経験的に、いろいろなフォントが混ざっていることが分かった)とかやってた。
あと、技術的なところでは、Vitaのカメラの性能が重要で、60fpsで取得できること(つまりぶれにくい)、画像処理はGPUでやること、加速度センサを併用することによって認識が外れにくくなること(ライブラリがやってくれる)などだった。
やっぱりカメラは、フレームレート(シャッタースピード)が重要なんだね。