PhanPhanパンダ

私はパンダPhanPhanの筆頭スポンサーだ。
だから、今日はファンファンを連れまわして、園内を一緒に散歩するのだ。
PhanPhanは非常に賢くて、生まれた時から人間に飼われているので、
2足歩行もお手の物だし、簡単な会話だってできる。
でも、手が不器用なので文字を書くことはできないんだ。

まずは、パンダの檻の歴史がつづられているところに行った。
PhanPhanはどんどん歩いて行って、あるパンダの剥製の前で立ち止まりこう言った。
これは曾お爺さんだよ、と。
そして、その奥の、別のパンダの剥製にも見入っていた。

帰り道に、若い女性が2つの手袋のようなものをPhanPhanに見せてくれた。
その袋の中には親指くらいの大きさで肌色したパンダの赤ちゃんが入っていた。
ファンファンはそっと耳を