Windowsファイルサーバ運用

ファイルサーバにあたっての必要条件。
・障害に強い
・大容量
・メンテナンス性
 Linuxでのサーバ構築は多彩なサービスと組み合わせることができそうだが、コピーの際のタイムスタンプの変更、最新大容量ディスクへの対応度、ファイルフォーマットの違い、運用面での情報量、難易度から総合的に考えてやめた。都度調べれば対応できるが、時間対効果が悪すぎる。
 市販のNasも候補には考えたが、転送速度が遅いものもあるし、大容量HDD搭載機種はかなり高額だ。第一HDDのメーカーが分からないので、信頼性に乏しい。ファンが搭載されていないこともある。これらの不安材料を持つぐらいなら、多少場所をとるが安価なPCを組み立てたほうがいい。
 Windowsでファイルサーバを考えたときに参考にしたサイトがここ。
予想以上に便利な記憶域スペースやSkyDrive連携 Windows 8+NUC+Thunderboltで作る自宅サーバー
Windows8になり、データのコピー速度も上がっている。Windows8の記憶域によって、ディスク管理も向上した。skydriveの同期機能も便利だ。ただ、結果的には記憶域の信頼性はよくわからないので、使用はやめた。このサイトでは、極小PCに外付HDDを組み合わせたものだが、ケーブルがごちゃごちゃしているし、コンセントもたくさん使いそうだ。


 これまでの経験で、HDDが完全に逝った例は次の通り。
例1「埃でショート」2005年ぐらい
 1台のPCに搭載していたHDDが複数台壊れた>落雷とかPCごと逝く場合もある。
例2「NASが壊れる」2000年ぐらい
 開けたら、サムソン製HDDだった。
例3RAIDコントローラが壊れる
 RAIDコントローラ使う場合は、その入手性が問われる>ソフトウェアRAIDのほうがまだ安心。
例4熱でHDDが壊れる。
 タワー型HDDケースのファンが壊れて、ディスクが密集しているため高温になる。


 結局のところ、RAIDとか使わずにシンプルな構成がトラブルがあったときにどうにかなりやすい。複雑な構成であったりすると復旧率が下がる。複数台、マシンがあって、それぞれ同期されていて、さらに離れた場所にあったりすると、安心だ。
 最終的に、構築したシステムは以下のものを2台構築した。
Cドライブ 適当なSSD
Dドライブ 4TB HDD
Eドライブ 4TB HDD
 ルータでIPを固定しておいてWindows共有でネットワークドライブ設定し、RichCopyでコピーする。バックアップソフトは使わない。バックアップデータが専用フォーマットになるのは、いざというとき面倒だし、差分データとか作られてもこれらをまとめてリストアするのは大変である。よって、同じ環境を複数用意したほうが、簡単だと考えた。



HDDの温度をきちんと把握したほうがいいとおもいcrystalDiskInfoを使ってsmart情報を読み込んだ。あてにはしちゃいけないのだが、情報はあってしかるべきだなと考え直した。ここで、HDDの故障の原因についてかなりの台数を運用してきている人のページがあったので載せておく。きっかけは、最近のHDDは自動で止めたほうがいいのか、悪いのか、だ。なぜかってWindowsのデフォルトが、10分アクセスがなかったら自動でHDDをオフにする設定になっているからだ。省エネなのか、HDDの延命なのか理由はわからないが、マイクロソフトがそういっているだが、HDDはつけたり消したりすると寿命が縮むイメージがあったから、疑問に思った。このサイトを見ても、結論は出なかったが、個人的には1日に何回も起動するよりも、回しっぱなしのほうがいいと思う。このページの著者は最近のHDDは熱に強いという結論だったが、この点に関しては唯一同意できないが、とても参考になるページだった。
参考:
http://www.ayamizu.com/hdd-clash.htm
googleの持っている大量のHDDの故障とsmart情報との関連性についてまとめた論文の概要。
http://hedgehogs.blog8.fc2.com/blog-entry-386.html
結論としては、
smart情報が悪いからと言って、必ず故障しているわけではない。
smart情報に問題がないのに故障していることも結構ある。
信頼性には欠けるが、smart情報に問題が出たときは、HDD交換したほうがいい。