バーチャルボーイ

 任天堂が1995年に発売したVRゲーム機。当時16歳の高校生。定価15000円。最寄駅近くの本屋で試遊機が置いてあって、何度かマリオズテニス体験させてもらった。今思えばラッキーだったと思う。店内に普通に置いてあるだけなので、腰をかがめて遊ぶ。知らない人が見れば、何を除いているのかわからない謎の機械だったと思うし、興味がない人にとっては、本屋でそんなよくわからないものに、中腰で顔突っ込む自分をみられるのなんて、耐えられない人が多かったことだろう。映像は赤一色で、とてもチープに見えたが、両眼立体視による遠近感表現は他に類を見ないものだった。最近のVRゴーグルと比べるまでもないが、大きな違いは、フルカラーになったことと、視野角がとても広くなり没入感が格段に増したこと、ジャイロが搭載されたこと。wikiによると、国内で15万台、米国で50万台の売り上げとあるけど、ほんとにそんなに売れたのか疑問。周りで一人も見かけたことがない。

 VR元年と呼ばれた2016年から5年。コンテンツは作りやすくなったけど、作る側は、着けたり外したりの繰り返しで、遊ぶ側の何倍もの疲労感があるってのが、現状の感想。でも、面白いことには変わりない。